光への憧れ

 A3サイズ

シナベニヤパネル

アクリルガッシュ、アクリル、ジェッソ


 

人になれなかった少女は、孤独な闇に引きこもりながらも、人が見ている世界に憧れました。

少女の下に広がる、青い空、飛行機雲。

それは人が普段見ている景色。

闇に暮らす少女にとってその景色は眩しい光でした。

 

しかし、少女の後ろにも光り輝く星空が広がっていました。

そして、少女が異形として見られてしまう原因(コンプレックス)であるツノ。

そのツノにも温かい確かな光がありました。

 

少しだけ少女が上を見れば、その光に気づくでしょう。

自分の世界に広がる、人間の世界にはない眩しい光。

 

憧れていた光は、すぐ傍に。

 


【作品を制作するきっかけ】
この作品を制作する前、家族が大きな事故に遭いました。
このまま私は一人暮らしを続けていいのか?地元に帰るべきなのでは?と悩む日々が続き、
そして、東京で作家活動をすること・絵を描く事を辞めるきっかけとしてこの作品を制作しました。
この作品がのちのち大きな支えになるとは、制作時はとても考えられませんでした。

【モチーフについて】
空展に出す前提で描いていたため、描きたい空はどんな空だろう?と考えた結果、青空と星空という真逆の空を鏡写しのように描きました。
青空は少女が見ている視点。星空は私たち周りの人が見ている視点。
心が暗いときこそ下ばかり見て過去の光を追い続けてしまいがちですが、

ふと上を見上げれば星の煌きが心を照らして、見えなかった自分の良さに気付けるのだと思います。

【色について】
空の境界線を作ることではっきり色が分けましたが、星空が青空に負けてしまってはいけないと思い、星の煌きが美しく見えるようにパール絵具を使用しました。

【最後に】
この作品を展示した後、様々な方からご感想をいただいたり、原画をご購入いただいたりと、本当に驚きの連続でした。

親も喜び「家の事とは心配しなくていいから、あなたがやりたいと言っていた作家活動を頑張りなさい」と背中を押してくれました。

最後の作品が作家活動を続ける支えになったのは、見てくださった皆様のおかげです。
改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。